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  • 執筆者の写真wakabashizuoka

不動産屋を兼業して


私は不動産業と司法書士、行政書士を兼業してますが、静岡市内で不動産業と司法書士を兼業しているのは私だけかと思います。範囲を静岡県内に広げても非常に数が少ない・・・。ちなみに行政書士と不動産業を兼業している方は、静岡市内でも数名いらっしゃいます。


個人的には不動産業と司法書士の仕事は非常に相性が良く、政府が推し進める働き方改革において、副業を推進する観点からも、資格があれば兼業しない理由はないと思うのですが・・・。


司法書士業界も、登記件数の減少や資格者の増加など事務所経営は厳しさを増しており、私の事務所でもピーク時の売り上げからゆるやかな下り坂傾向です。


私が入会している静岡県司法書士会でも、「未来を考える会」という司法書士、司法書士会はどうあるべきか?というテーマで意見交換をする会が発足しました。

さすがに「不動産業を兼業する」いうピンポイントな意見、選択肢は出なかったようですが、「新規業務を開拓する」という選択肢が会員向けアンケートにありました。


では、ここで私が不動産業を兼業して良かったこと、逆に大変なことを挙げてみます。


 <良かったこと>

  ・ 不動産全般についての理解が深まった。利益構造、儲けの仕組みについても。

  ・ 人間関係が広がる。特に職人さん。電気、水道工事屋さん、内装屋さん、土木工事屋さん、

    解体屋さん、塗装屋さん、建具屋さん、板金屋さん等々。これらの職人さん達との連携は

    物件の買取再販時、賃貸物件を管理する際に非常に役立ちます。

  ・ どんな小さい不動産屋でも元請側になれる。つまり仕事を業者へ依頼する側になれる。

    これはビジネスの世界における力関係では、有利な立場になるということ。ちなみに司法

    書士は下請型(受託型)がほとんどです。

  ・ お客様と無事成約した際に得られる達成感がハンパないです。

  ・ 仕事の単価が大きいこと。つまり利益が出るとき(買取再販業務)は大きく稼げます。


 <大変に思うこと>

  ・ 休みが確実に減ります。司法書士は土曜日を休む事務所も多いが、不動産屋は週末でも

    販売会、物件案内が入ることもある。

  ・ 不動産業は売り上げが不安定。例えば不動産売買の場合、お客様が買うかどうかは物件を

    ご案内しても必ず購入されるわけではなく・・・賃貸もこれ同じ。この不安定な状況に時間を費

    やさなければならない。ちなみに司法書士は登記業務の場合、決まっている仕事をこなすだ

    けなので、その点で時間を使った分は売り上げになります。

  ・ 利益を出すのに物件自体の持っている力(立地等)に左右される。マンパワーの限界を痛感

    させられる。

  ・ 当事者をまとめることの難しさ。高く売りたい売主と、安く買いたい買主との調整。人間の欲深

    い一面を目の当たりにします。


以上、思い付くままに挙げてみましたが、私は大変でもはじめて良かったです。タイプの異なる二つの仕事を体一つで同時にできることに感謝して・・・さあ、明日からも頑張らないと。


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